相模湖周辺の山々の緑が逆光の中で信じられない程美しかった。
綺麗な緑を写真に収めようと楽しみにしていたが、
ずっと霧と雨で何も見えない状態が続いている。
なので、雨の中を散歩しながら濡れた花を撮る事にした。
霧吹きスプレーでは再現出来ない雫の美しさもさることながら、
花のもつグロテスクなフォルムと
言葉では表現出来ない匂いたつようなエロスに夢中になった。
数ヶ月の間、厚い雪に閉ざされ、凍り付いた大地の中でじっと堪えていた植物達が、
すさまじい勢いでエロス(生)を爆発させていることに感動した。
人間の目線なら、小さくて綺麗な色のただの花でも、
クローズアップで撮った写真を眺めると、きっと虫や鳥は恐ろしいほどにエロティックな物体として捉えているのではないかと思えてくる。
花を撮るということは、
花という生殖器官を空に向かって咲かせるえげつなくエロイ生き様を
撮る事なのだと肝に銘じた卯の花月の晦日となった。
写真は全てSIGMA DP2 Merrill f11~13 1/2000s ISO100 リングストロボ
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SIGMA Photo Pro モノクロモード
追記 5月11日、母の日の夕焼シンクロ