先日14日、山梨に過去120年の降雪記録の倍以上の大雪が降った。
16日に仕事の予定があったので、
万が一に備えて14日の午後に東京に戻る事にした。
既に雪が降り始めていたので、高速バスではなく、
中央本線の電車で向かった。
真っ白なガラス越しの温泉にゆっくり浸かったせいで、
長坂で電車に乗ったのが午後になり、
雪の量が新潟なみになってきたのを感じていた。
実は20代のころに、新潟の湯沢・布場ゲレンデで70人が泊まれる
スキーロッジ銀嶺を2シーズン経営していたことがあるのは
あまり人には話していない。
大雪の中、消防車のようなランクルの40を走らせて
関越トンネルの手前で動けなくなった予約客を何度も救出に向かったり、
当時発売されたパナソニックの数百メートル通話可能なコードレスフォンを
持って客の少ない午前中はいつもゲレンデで遊んでいたせいか、
自分にとっては大雪はなぜか落ち着く存在なのである。
とはいえ、このまま電車が停まってしまい仕事に穴をあけるわけにもいかず、
缶詰にならないことを祈った。
途中、運行システムの不具合とかで30分停車したのにはさすがに肝を冷やした。
あとでわかったことだが、私が乗っていた直後に、
中央本線で数台の電車がなんと五日間ちかく雪に閉じ込められていたようで、
もう少し呑気に出発していたら、間違いなくその電車に乗っていたことになる。
どうやらぎりぎりセーフだったようだ、
というわけで、五日間もの間、
雪で運航不能になる直前の中央本線の車窓25枚。