1.24.2015

薄氷~Quintessence~

前ポストのつららを撮りに脚立を担いで川に行く途中、
田んぼの側溝を流れる水の表面が凍り付いている様もとても面白い。
朝日が当たると、何か別物のように光り輝いている。

SIGMAのコンパクトカメラで無心に薄氷の写真を量産しながら、
8×10や4×5にシュナイダーのレンズを付けて撮ってみたいと思う事がある。

ただ、果たして、
ポジの柔らかいみずみずしいハイライトや、
決してデジタルプリントでは得られない独特の調子のカラーネガプリントを、
一体どれだけの人が理解して感じる事が出来るのかも
少し怪しい時代になってきたようにも思う。
(その微妙な差異のオリジナリティが美味しかったりもする。。。 )

残りのフィルム数を気にしながら気合いを入れてシャッターを押し、
一晩かけてプリントにする作業が写真に命を吹き込むこともわかってはいるつもりだが、
水の美しい様を狙っているこのシリーズ『Quintessence』なのに、
地球という閉鎖されたこの星の水を現像液で汚しながら撮り進める
というのも本末転倒のような気もする。

田舎には現像所も無いことだし、
SIGMAが壊れるまではこのままシャッターを押すとしよう。

●写真61点
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