5.28.2011

放射線写真

かれこれ6,7年前だろうか。。
風邪を引いてしまい、早く治したいのと、
普段あまり病院に行かないので
どさくさ紛れに血液検査もしてもらうために近所の病院に行った。
「しばらく健康診断もしてないし、もし可能なら念のため血液検査もしてもらえませんか?」
「そしたら、レントゲンも撮ってみる?」
チャンスである。
実は話の分かってくれそうなドクターを待っていた。
「あの~実は私カメラマンでして、人物のレントゲン写真を撮影したいんですが
今から撮る自分のフィルムをテストとして持って帰ってもいいですか?」
「なるほど~一枚は残さなきゃいけないから2枚撮りましょう・・・」
「次回、もし、モデルさんの承諾があれば私が撮影することは可能ですか?」
「多分、可能だと思います。事前に連絡を下さい」
そんなわけで、熱があるにもかかわらず、
まんまと自分の頭蓋骨(上目で睨んでいる)の写真を持ち帰った。


一枚が約50マイクロシーベルトだから合計100マイクロシーベルトの外部被曝である。
シーベルト・ベクレル・1号機・2号機・3号機・格納容器・ガイガーカウンター
こんな言葉が日常的に耳に飛びこんでくるSFちっくなご時世になってしまい
レントゲン撮影も被曝という現実があることを実感している。
実は癌の放射線治療による衰弱や髪の抜けなども、
放射線被害であるという話も聞いたことがある。
人間はレントゲン写真を開発した時点から、
技術的にも倫理的にもあまり進歩していないのかもしれない。

もちろんチェルノブイリの記録動画にも放射線は写っている。
チェルノブイリ・クライシス
(4分20秒あたりから)
最近は病院のX線撮影は特殊な感剤とモニターのシステムになってきているようだが、
もちろんそれにも写る現象があるようで、
富士フィルムが公式に原発の影響と推察している

いっそのこと、福島の原発ぎりぎりまで近寄って
8×10のフィルムカメラで3日間くらいの超長時間露光でがちがちに絞って
放射能のきらめきの中にそびえる原子炉建屋群を撮影したいくらいである。


福島の親達が子供達の20ミリシーベルト規制に涙の抗議をしても
文部科学省は規制値を変えない。
俳優の山本太郎さんが役者生命を懸けて、
Youtube上で子供の疎開を呼びかたことで
予定していた番組を降ろされたようである。
事務所も辞められてしまった・・・
山本太郎さんのツイッター
なんともはがゆい、、はがゆくてたまらない社会だ。


放射能に対する温度差で国民・学校・会社・家族は混乱している。
悔しいが個人としてどうしたらいいのか分からないのが正直なところである。
他力本願になってしまうかもしれないが、
法律で定められた年間1ミリシーベルト基準をもとに
弁護士の方々が力をあわせて、
司法の立場から子供達を守って欲しいとも思う。

今日、関東も梅雨入りした。
放射能の雨と風に日本が包まれるのは
風評でも、デマでもない、、、
悲しいかな、紛れもない事実なのである・・・


もう、、ほんとに、、素直に思う。
この期に及んで原発を推進する人間が利権と金目当てなのは国民はみんな知っている。
もう、、やめようよ、、まじで、、原発・・