震災と原発事故で世界は日本のために祈りを捧げてくれた。
日本は、中国の列車事故に祈りを捧げただろうか?
ノルウェーのテロに対して、祈りを捧げただろうか?
自然を畏れ、敬いながら、何かに祈りを捧げるということを
我々日本人は忘れかけているような気がしている。
スタジオフォボスという空間で同じ釜のストロボの光を受けていた
同士・田附勝が、2冊目の写真集を完成させた。
5年間に及ぶ荒行ともいえるストロボ一発のフィールドワーク=「祈り」が、
山の神と、海の神と、彼の写真の神を召喚している。
かつての戦友が、こんなにも祈りを捧げていたことが、悔しくもあり、羨ましくもある。
多くの神が眠っている東北は、放射能に汚染されてしまった。
我々日本人は、今一度「祈る」ということを思い出さなければいけないと思う。
祈り続けるということが、人間本来の生きるエネルギーを生み出すと信じている。
彼の写真集を宣伝するわけではないが、
日本に生きること、そして祈ることを再認識するきっかけになると思う。
血なまぐさいものも登場するが、本来生きるとはそういうことである。
子供達にも是非見て欲しい一冊である。
買うべし!
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