2.12.2011

SIGMA SD1

SIGMA SD1

今、一番気になっているカメラである。
もうじき発売されるこのカメラは、
一般的なカラーフィルターで色を作るデジタルではなく、
ダイレクトに色を感じ取るフォビオンというセンサーを持っている。
今までもフォビオンセンサーのシグマ製のカメラはいくつか発売されているが
ようやく画素数が増えたセンサーを搭載するようである。

ずっと気になっていたセンサーだったので
約2年前にSIGMA DP2というコンパクトタイプのカメラを購入した。
すぐに家の前でテストして、
その素直な空気感と自然なシャープさを持つデータに感心した。
どんどん使いやすくなっている他社のコンパクトに比べれば、
いささかレスポンスは劣るものの、
見た目の空気感をそのまま捉えるようなセンサーにとても可能性を感じた。

「弘法、筆を選ばず」
「カメラなんか、何使ったって一緒」
と言いたいところだが、
カメラという道具がないと何も出来ないカメラマンとしては、
カメラによって異なってくるアプローチの仕方やレスポンスに応じて
いろんなカメラを使いこなすのも大切なことだと思っている。

独立以来、当時最も使いやすく信頼できたEosを使うようになって、
仕事で使う35mmはもっぱらEosだったが、
Fマウントを継承したことで多少出遅れたNikonの
最近のデジタルのボディもレンズも
とても素晴らしいものになってきて、
Nikonに換えてみようかとも思ったりしている。
新開発のレンズや倍率色収差の自動軽減機能によって
解像度・抜けの良さという点で、
Nikonが一歩リードしたようにも見受けられる。
Nikonにセンサーを供給しているSONYの元ミノルタαも
捨てがたいレンズを揃えている。

Nikonか
SIGMAか
SONYか
Eosの新型を待つか?

購入したばかりのハッセルのデジカメも、
既にかなりラフに扱うようになって、立派な愛人となった。
画素数争いではない時代に突入した今、
どんな状況でも心中できる35mmの相棒を
真剣に考えているところである。

写真は、SIGMA DP2で始めに撮ったもので、
なんでもないものを、さらりと不思議な迫力で見せてくれたことに驚いた。
めずらしく一目惚れしてしまった。

SIGMA DP2 ISO100 f3.5 1/60