5.10.2011

Bill Frisell

昨夜はマガジンハウスの池田軍曹と、
約2年前に取材した金沢の21世紀美術館そばの「広阪ハイボール」の宮川さんとの一献。

はしご4件目の「エンドルフィンⅡ」でツェッペリンⅣをきいていたら、池田さんがトライアスロンのお土産とともに5枚のCDを手渡してくれた。
「これ、好きそうだよ・・聞いてみて」
「びるふりぜいる。。ああ〜写真、撮ってますね・・・」

二日酔いのまま、パソコンのトレイにCDを入れて
部屋の壁一面に並んでいる数百のプリントケースの中から
Bill Frisellの箱を引き出して、プリントを眺めた。

どれもす〜〜っと身体に染み込んでくるようなギターが素晴らしい。
その中の一枚に「Disfarmer」という写真をモチーフにしたアルバムが入っていて、気になったので調べてみると、どうやらDisfarmerさんが写真館で撮り溜めた写真にインスパイアされてBill Frisellさんが中心となって作成されたアルバムのようだった。

なんでもない市井の人々のポートレートにぴたりと収まるような音楽を、酔った隙にさらりと教えてくれる池田さんのいつものプレゼントに感謝感謝である。現在製作中の「企救中」の写真にぴったしかんかんじゃないか・・

こういう静かな音楽を聴きながら、本当の意味で穏やかに歳を重ねるということを、震災後、意識するようになった。時代はおそらく変わるだろう。何が自分にとって大切なのか、いままでとは違う物差しが必要になるのかもしれない。何をするか、とかではなく、「どう生きるか?」そんなことを考える時代が、そこまで来ていると感じる。

仕事で何度かご一緒させて頂いた業界と世界を飛び回っている高城剛氏のインタビューがとても面白かったのでお暇な方は是非。

Hasselblad 100mm クリップオンストロボ トライX