2.10.2017

雪の華

前日からずっと雪が降ったり止んだりで、朝から灰色の空で山も全く見えない状況なので今日は出かけないつもりで掃除洗濯をしつつ、のんびり作業をしていた。昼間に小淵沢のアジトで写真の調整作業をするときは、モニターに映りこみが見えるのが大嫌いなので真っ黒の遮光カーテンをしている。夕方4時前に、夕陽の状況を見ようと思いカーテンを開けると、ふわふわの真綿のような雪が景色も霞むほど、しんしんと、という音さえも吸い込むように降っていた。いつも風が吹いている小淵沢でほぼ垂直に静かに降っているのが奇跡のように思えて、すぐさまカメラをもって外に飛び出した。風さえなければビニール傘を左手にコンパクトカメラを右手に持てば、雪も雨も恐れることはない。迷わず近所のフィオーレ小淵沢に向かった。
ビニール傘を動かす度にカサカサと音を立てて滑り落ちる牡丹雪は、桜の細い枝にもまとわりつき、空いっぱいに舞い散る桜吹雪きのようでもあった。空は暗くなり始めて閉園の時間は気になったが、こんな雪の降り方は一期一会かもしれないと夢中で撮りまくった。案の定、4時半すぎに帰ろうとしたら、平城(ひらじろ)の門扉のような屈強な入口の扉があっさり閉じられていて少し焦ったが、門に設けられたくぐり戸の鍵は開けられていた。

夜はいつも台風のような八ヶ岳から吹き下ろす風で、サッシがすごい音を立てて寒さがつのるので早々に布団に潜り込むが、今夜はとても静かな雪のおかげでむしろ温かいせいもあり、つい夜更かしをしてしまった。
撮りたての雪の写真を見ながらのMichel PolnareffのLe Bal Des Lazeが最高に気持ち良かったからよしとしよう。

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SIGMA DP3 Merrill