2.11.2011

Glenn Braggs

1994~1995年、独立したての頃だったが、
雑誌メンズクラブで話題のアスリートを取り上げる
7〜8ページの連載の仕事を頂き、約一年間撮影させて頂いた。

その中で外国人野球選手の特集で撮影させて頂いた一枚である。
ブラッグスさんのパワフルなスイングと、
スレンダーな筋肉の固まりのような黒い体をテレビで見ていたので、
とても楽しみに撮影に臨んだのを憶えている。

球場の小さな部屋でストロボをセットしていたら彼は現れた。
笑顔で握手をして頂いたが、
空こそ飛ばないだろうが、
実はスーパーマンじゃないかというような体だった。
タイトなユニフォームから突き出た腕の盛り上がった筋肉と血管は、
サラブレッドやバッファローのように動物的だった。
当時はまだK-1などのがちんこ格闘技はなかったが、
今だったら間違いなくオファーがかかるような、
とてつもなく張りのあるオーラを放っていた。

そんな彼がデッドボールを受けると、
一目散にピッチャーに突進して殴りかかっていたんだから、
当時のピッチャーは生きた心地がしなかったはずである。



撮影の最後に、、、
デッドボールを受けた時の鬼の形相をして欲しいとお願いしてみた。。。
すると彼はすぐさま立ち位置から走りだして部屋から出て行った。
?と思っていると部屋に駆け込んで来て、真顔で私にボールを手渡した。
そしてバットを持って再び立ち位置に戻り
 「俺に向かってボールを投げろ。。(素振り)。。」
一瞬ほんとに投げようかとも思ったが、
編集の方も球団の広報の方もいたので、さすがにそれは出来なかった。

正真正銘の、気は優しくて力持ち。
私の中ではブラッグスさんはスーパーヒーローなのである。

 Hasselblad 100mm プラスX