5.08.2012

昆虫撮影(一台二灯編)

NikonのD800Eというカメラを購入して、
3600万画素というものにふさわしい被写体を探している。
20年間、慣れ親しんだCanonのカメラを手放したので、
まさに刀を磨いているところである。

あまりちゃんと虫たちを狙ったことなど無かったが、
慣らし運転も兼ねて、時間があればミクロな世界の虫たちの
美しい顔つきを追っかけている。

通常のマクロレンズに中間リングをつけたり、
引き伸ばしレンズを逆付けにしたりするうちに、
目の前には、変換リングの山が出来上がってしまった。
Nikonの最新型の絞り環が付いていないレンズの絞りが、
絞り優先モードにして、好みの絞りでレンズを外せば絞り羽がそのままになって
カメラから外すことが出来、絞込みでのファインダーにはなるが、使えることもわかった。

デジタルカメラはすぐに画像を確認できるので、
あがりを確かめながらいろんなストロボライティングも試すことが出来る。
今日の昼食の後、夕方の犬の散歩時には、
少なかった昆虫達の様子を見に近所の公園に出かけてみた。
光は、APAの同期である福原さんからお借りしたマクロ一台二灯システムである。


今日のレンズは、被写体までの距離をおいたほうが虫が逃げにくいことと、
小型のスポットをコントロールしやすい距離になるEL-NIKKOR 80ミリ f5.6。
ブローニー用の引き伸ばしレンズの逆付けにチューブ2連である。

蜜を吸う蜂はなかなか逃げないので比較的撮りやすい
この写真ではわかりにくいが、かれらは口からものすごいバキュームホースを
花に突っ込んで蜜を吸っていた。
あがりを良く見るとあごが巨大な上に足が8本ある。
新種のアリ発見か!と思ったら、アリグモという蜘蛛のようだ。
目もいくつかある。
貴重な写真かもしれない。
ようやく蜘蛛らしい蜘蛛に出会えた。
3,4ミリほどしかなく油断していたら出会えないやつ。
また、いつ会えるかわからないので、随分追いかけた。
しんじられない速さで歩き、
すごいジャンプをするので見失わないようにするのが大変である。
普段では忌み嫌う銀バエもこうしてみると宝石のようである。
2ミリほどの小さなハエ?
あまり気にしていなかったが、堂々たる躯体である。
ハエはストロボを当てられて瞬間的にいなくなる場合と、
動けなくなる場合があることがわかった。
ピント調節のないレンズでゆっくりカメラごと接近して
ファインダーの中でピントが来た瞬間にとりあえず一撃を加えて
動かないハエをじっくり狙うと良さそうである。
最も食卓に近づいてほしくない黒いハエも
マクロで見ると、みじんも汚くない。
約1時間経ったので一服して立ち去ろうとしたら、
金属のパイプに3ミリほどの蜘蛛を発見。
彼らは、いつからこのたくさんの目を使いこなしているんだろう。
草の中にカメラを突っ込んで撮影することもあるので、
ライトの扱いが、少しやっかいだった。
次はソフトボックスでライトを組んで挑戦しようと思っている。



ごく身近なところに、こんなに不思議な生き物達が普通に存在してることに感動すら覚える。

「普通に、あるがままの姿の中に、美しさは溢れている」

最近、何を撮っていても、そんなことをよく思う。


あまりに美しいので、追加